なにわのカリスマ添乗員へインタビュー(2)良い!と思わせる場所の共通点は?

【観光客と関わる方へインタビュー!】企画!

これからの【観光】を考える上で、日本を知るために、他の業種の人や、仕事に触れて、今までの習慣をもう一度見直す為に、様々な方へインタビューをしています。

今回は、国内外の旅行に40年携わっていらっしゃる『旅のプロ』・カリスマ添乗員 平田進也さんにお話を伺っています。前の記事では、日本の旅を楽しむコツ、日本の魅力について伺いました。→インタビュー(1)はこちら

 

今日は、客観的に良いと思える場所はどんなところか?

平田さんがツアーを組む時に、どのような視点で、紹介する場所を選んでいるのか聞いています。

 

「本物を伝える。」

劉:ここはゲストに紹介したい!と思える場所の共通する特徴はなんでしょうか?

平田さん:お客さんに対してウェルカムであることは絶対条件です。ハード面がいくら良くても、ソフト面が良くない場所は行きません!

あとは、本物であること。

観光地でも、現地の方が本物を伝えようとしているか?と言うのは注視しています。「観光紹介はこの辺でいいやろ??」と”平均的な紹介だけで終わっている”ところもありますが、それでは魅力が伝わってこないんです。その地域の方がどれだけの気持ちを込めて本物を伝えようとしているか、その心意気が伝わるところでないと、私たちのツアーのお客さんには紹介しません。

お客さんは、ちゃんと見てます。

営利目的の見せかけの観光商品は、心に残らへん。だから、お客さんの心に刻む体験を提供するために、収益からの発想よりも、本物をみせてあげる事に心を注ぎます。それが一番大事です!やっぱり正直に本物を見せたら、お客さんは絶対に喜ぶんです!

宮津湾特産 特大”とり貝”宮津湾の恵の賜物をフルコースで味わうツアー。

参加者の方々の感動の様子が印象的でした!捕れたて新鮮なこの地だからこその味!

現地の歌やお料理、心を込めたおもてなし【料亭ふみや】さん

 「きれいに全部を見せる」だけでは、心に引っかからない。

平田さん:色々な場所を見てきていますが、これからは【効果的な伝え方】【効果的なwebサイト】にこだわるのが大事やと思います。きれいにまとまったものは、どこも同じように見えて印象に残らないんです。

劉:確かに、「なんでもあります」とまんべんなく全部を紹介する内容では、結局何が良いのか分かりにくいです。

 

平田さん:webサイトをとっても、今までのようにただ観光地や店を平均的に並べて、「観光地を紹介しました。」「サイトを作りました。」と言うスタイルでは、これから淘汰されていくと思います。

最近、観光紹介でもユーチューバーが人気なのは【楽しい】から。観ている側はイメージが出来るんです。

平均的に観光情報を見せるだけでは、消費者は、何をピックアップしたらいいのかわからへんのんです。消費者が知りたいのは、「その場所で何が”一番”価値があるのか」「何が体験できるのか」と言うこと。その場所の特別なポイントを“イメージをさせる”サイトであるかどうかはとても大事です。

私たちは、お店や地域が『何を伝えようとしているのか』そこを見てます。

綺麗にまとまってるもんはみぃへん。粗雑でも心がこもっているかどうか。観る側がイメージできるよう伝えてるかどうか、そう言うものをこれからは作っていかなアカんと思います。

 


近年は、【観光立国 日本】をキーワードに観光地や観光情報サイトが整備され、ハード面を整えることに注力されて来ました。まだ情報が少なかった時代は、情報発信するだけでよかったのですが、今は違います。

 

【選ぶ側が何を知れたら満足するか?】選ぶ側の視点にたった情報発信でないと、選ばれません。

 

そして、長期的に選ばれる場所であるためには、本物を伝えること。心に刻んで忘れない体験ができること。心に刻まれるほどの感動を与える場所は、訪れた人が次の人を運んでくれるものです。

 

さぁ、どうでしょうか?平田さんの視点で、ゲストの方に紹介したい場所の共通点を伺いました。最後、次の記事では、実際にゲストとどう関わっているか、接客に関わる人には聞いていただきたい内容です。お楽しみに・・・・・

 

 

記事を書いたのは私:
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外国人観光客研究所のサイトにお越し下さり、ありがとうございます。
このサイトは 大阪初の外国人観光客向け多言語観光MAP「EXPLORER MAP  (旧EXPLORER OSAKA/旧 EXPLORER KYOTO)」の広告販売、及びインバウンドプロモーション、コンサルティングを手がける株式会社エースブリッジが運営しています。
外国人観光客研究所では、私たちが関わってきた店舗さま等の事例から、訪日外国人旅行者の集客方法、おもてなし、ニュース、インバウンドビジネスに関わる様々な情報を発信するだけではなく、普段の私たちの様子など私達らしい視点で、楽しく綴っています。インバウンドのお客さんをもっと身近に・・・日本らしさを楽しみながら、外国の方とも楽しく接していけるお力になれますように・・・。

ABOUTこの記事をかいた人

劉 賞美(Liu Shangmei)

高校卒業後、北京語言文化大学へ語学留学。
2002年より中国の国営貿易商社、中国中紡集団公司(北京市)の日本法人会社にてアパレル生産管理、中国工場管理、貿易事務、社内中国語講師担当。
当時一般客へのVISAが下りにくい中、出張で来日する中国人の通訳と観光のアテンドなども行う。
退社後は、中国語の個人レッスンをベースに2010年より中国語グループレッスン、日中語学交流会を現在も主催・運営しており、パナソニックセンター大阪にて中華圏の企業、行政機関向けのB to B通訳を担当。
また、高島屋百貨店にて訪日外国人を対象とした通訳アテンド業務を経て、株式会社エースブリッジに入社。集客プロモーションの現場を重ねる。
日々、外国人観光客を集客している店舗様へ足を運び、また時に外国人観光客や、在日外国人の生の声を聴き「今求められているモノ」を発信すべく、2010年より続いている「外国人観光客研究所」の所長に2017年7月より就任。