令和6年度のお仕事の紹介一例として。
観光コンテンツが、本当に外国人の方に楽しめるものであるかを確認するために、弊社では日本で暮らす外国の方や、外国の方へ日本を紹介している通訳案内士さま、ホテルコンシェルジュさまなどのモニターコーディネートも行なっております。
ただ外国の方を募集して参加いただくのではなく、私たちを通して体験いただく上で大切にしていることを今日はご紹介しますね!

次世代モビリティーを活用した観光モニターツアーや、淀川舟運を活用した観光モニターツアーなどの様子です。
①体験する場所の“個性”について事前説明
・地理的な特徴
・体験するコンテンツが他のエリアとどのように違うか
・歴史的な文脈がどのようになっているか
その場所ならではの「特別」を味わえるために、体験者の感性の幅を広げる時間をつくっています。
文化、習慣の異なる背景を持つ方々が楽しめるように、共感のヒントをお届けした上で、ただ受動的にモニター参加するのではなく、モニター参加前に「このモニター参加で何をキャッチしたいか」能動的な参加意識を持っていただければと思い、大切にしている一手間です。
②提供する資料の事前解説
・漢字の問題
・日本の文書習慣上の言い回し
・前置き・修飾表現の多さ
・注意すべき注意点(肖像権含め)の表示の仕方
海外の方にとって、日本企業が準備する文書資料は要点が絞りにくい場合が往々にあります。
伝えてるつもりでも伝わっていない情報がないか、内容を整理して共有する時間を持つようにしています。
③アンケート内容のチェック
可能な限り、外国の方へどのようなアンケートをする予定かを事前に確認させていただいております。
日本語は、他の国の言語よりも言葉に「主語不明」「曖昧表現」がとても多いです。結果、何を質問しているか外国人モニターに伝わらない質問内容がとても多いので、モニター調査を有意義にするためにも、参加者だけのフォローではなく、実施者の方へのフォローも行なっております。
事前の関わり方が参加者に反映する
特に①は、体験するコンテンツをより深く味わっていただくために重視しています。
他にも安心してご参加いただくために事前に準備していることはあるのですが、このような事前準備を心がけているのは、事前の私たちの関わり方が参加者の方のモニター参加の関わり方に反映すると感じているからです。
事業者様がたが準備を重ね、大切に関わっている地域の資源を、参加者にも同じように大切に感じていただくために。一緒に観光資源を盛り上げる気持ちでコーディネートさせていただいています。
今まで、モニターコーディネートの準備についてご紹介することがなかったので、令和6年度のご報告替わりに記事で残してみました(笑)1件1件ご紹介が間に合わなくて・・・・という言い訳です。
新年度も様々な出逢いから喜びが生まれますように。