世界の王族と年号って?

平成が終わり、令和の時代が始まります。

昭和から平成に変わった時、私は小学生でした。昭和天皇崩御の知らせと同時に粛々とした雰囲気の中で平成が始まったのを記憶しています。

今回のご退位、そして新天皇御即位にあたっては、日本中が暖かな感謝の想いとともに新しい時代の訪れを喜んでいる様子が伝わり、優しい気持ちで今日1日を過ごせました。

ここ数日、日本に訪れているツーリストと話していると「今どんな気持ちなの?」と逆にインタビューをされるようなことが度々ありました(笑)意外と、今日本がどんな瞬間を迎えようとしているのか、きちんと情報を得た上で、注目しているようです。

 

ちょうど中国は明日5月1日からメーデーの4連休を迎えるのですが、少し繰り上げて日本に来ている人もいらっしゃるようですね!

人が!列が!すごい!と報告の連絡が。改元のタイミングで一目見ようと、二条城も、京都御所も観光客で溢れていたようです。

ツーリストから今日の京都・二条城の様子の写真が送られて来ました(笑)昔、歴代天皇が居住していた京都御所と勘違いしていたようですが(笑)、いずれにせよ日本以外の国の方もワクワクしているようです。

世界の王室がある国はどんな国??

「私の国にも王室があるよ」と教えてくれたツーリストがいました。日本の「皇室」の位置づけは世界の「王室」とはまた異なりますが、もっと世界を身近に感じれたら・・・と思い、他の国の王室について少しご紹介。観光客とのお話のネタに・・・

ヨーロッパでは今年93歳を迎えたエリザベス女王を君主とするイギリス。イギリスロイヤルファミリーの話題は日本でもよく取りだたされています。ほかスペイン オランダ ベルギー デンマーク スウェーデン ノルウェー モナコなどなど

 

アフリカではモロッコなどいくつか王室のある国があり、アジア、太平洋地域ではトンガ マレーシア カンボジア そして、幸せの国ブータン タイ などなど

 

中東地域ではサウジアラビア カタールなど。中東といえば、映画などで王室のイメージある方多いのではないでしょうか?

 

海外での「国王」と日本の「天皇」の考え方は異なり、イコールで結びつけることは出来ませんが、国民から尊敬され、国の象徴を担う点で共通する部分もあり、違いも含めて海外と日本を知ると興味深いと感じます。

世界で年号があるのはどんな国??

今回の改元で様々な特集がメディアで紹介されていたので、元号がかつて中国で使用されていたことは、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私の曽祖父母は中国光緒帝の時代の人なので、光緒◯◯年生まれと墓石に刻まれています。中国の元号は光緒帝の次の皇帝・ラストエンペラー宣統帝の代に清朝の終わりと共に廃止されました。

ラストエンペラーの舞台となった中国・故宮。

そして、独自の年号に準ずる紀年法がある国として・・・

台湾  清朝が滅びた翌年1912年に中華民国が成立、後の中華人民共和国となる中国共産党との内戦を経て、中華民国の首都機能が台湾に移り、今の台湾となっているのですが、今でも台湾では「中華民国」成立の1912年を「民国元年」とし、西暦とは異なる年号として使用されています。

台湾のレシート(民国108年01月-02月と記載されてます)

台湾では今年2019年は民国108年です。中華民国成立からの年を数えるため、国の代表が変わっても、年号が変わることはありません。

 

イスラム教/ヒジュラ暦 イスラム教徒の中で宗教的な行事と密接に関わる年の数え方で、預言者ムハンマドがメッカからメディナへ移住した年を元年とし、2019年はヒジュラ暦では1440年となります。

イスラム教徒の断食月「ラマダン」はこのヒジュラ暦で決められています。2019年のラマダンは5月5日(日)ー6月4日(火)まで。

去年のラマダンの記事はこちら

その他、東南アジア諸国(ミャンマー スリランカ・タイ カンボジア ラオスなど)では釈迦が入滅された年、または翌年を元年とする仏滅紀元(2019年は2562年)を使用する国もあります。

 

それぞれの国、宗教にて人々が大事にしている習慣、歴史があり、興味を持ちあって尊重できる気持ちを持てるといいですね。今日は改元にちなんで、海外の王室と年の数え方について触れてみました。

 

さぁ!令和へ!

 

記事を書いたのは私:
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ABOUTこの記事をかいた人

劉 賞美(Liu Shangmei)

高校卒業後、北京語言文化大学へ語学留学。
2002年より中国の国営貿易商社、中国中紡集団公司(北京市)の日本法人会社にてアパレル生産管理、中国工場管理、貿易事務、社内中国語講師担当。
当時一般客へのVISAが下りにくい中、出張で来日する中国人の通訳と観光のアテンドなども行う。
退社後は、中国語の個人レッスンをベースに2010年より中国語グループレッスン、日中語学交流会を現在も主催・運営しており、パナソニックセンター大阪にて中華圏の企業、行政機関向けのB to B通訳を担当。
また、高島屋百貨店にて訪日外国人を対象とした通訳アテンド業務を経て、株式会社エースブリッジに入社。
日々、外国人観光客を集客している店舗様へ足を運び、また時に外国人観光客や、在日外国人の生の声を聴き「今求められているモノ」を発信すべく、2010年より続いている「外国人観光客研究所」の所長に2017年7月より就任。