道頓堀ー心斎橋で分かる関西のインバウンド状況

インバウンドプロモーションを考える上で、大阪が東京と大きく異なるのが「街の規模」。東京では分散して観察しにくい観光客の動向が、大阪の場合はエリアがコンパクトで割と集中している為、観察しやすい特徴があります。

 

関西の場合は、【道頓堀】がどの国の方も訪れる観光客が集中するホットスポットです。大阪府内は勿論、大阪以外のエリアでもホテルや観光案内所にて、「大阪」について観光相談を受けた時に【道頓堀】を中心としたミナミエリアをご紹介されています。

また、実際に関空などでアンケートをしていても、関西を旅行する際に【道頓堀を含むミナミエリア】を行程に入れている方が多く、しかも何度も訪れるリピーターも多い人気のスポットとなっています。

 

私たちのオフィスは心斎橋にあり、道頓堀までも歩いて10分ほど。毎週、観光客の様子を把握するためにこのホットスポットを歩いています。

早くからインバウンドに取り組んでいたこともあり、多くの観光客に対応したお店が密集しています。この心斎橋から道頓堀までのエリアが外国人観光客の動線となっています。

国慶節のプロモーションは不要?!

恐らく「爆買い」が流行語になった2015年、そして2016年ごろまでのイメージが強いのでしょうか?中国本土にて大型連休となる国慶節に訪日した観光客に対し、増員体制でプロモーション展開をされていたと思います。2017年以降は??・・・・イメージとの差を感じるようになったことと思います。訪日人口ベースで見ると、年々訪日される観光客は増えていますが、個人旅行者が圧倒的に多くなりました。旅行の目的が体験や地方エリアなど細分化されることにより、訪日客は増えているのですが、「圧倒的に集中している」感覚ではなくなっています。

 

 

今日は、国慶節を踏まえた上での観光客の動向を観察しに心斎橋の団体旅行集合場所からミナミエリア一帯を観察してきました。

観光客に人気の店内の入り状況や、手元の買い物の状況などなど

国慶節1日目の今日は、大型連休中を思わせる観光客の急増は感じませんでした。逆に、この時期の飛行機費用含め、旅行費が高くなる為、普段多く来られている大量購入を目的とした客層は減っているようでした。中国本土からの旅行者に対して、数年前までの団体、大量をイメージして準備をしている方もまだ多いようですが、旅行のトレンドが変わっています。

 

同じ大型連休でも旧暦新年を祝う「春節」は中国本土に限らず、韓国、台湾、香港、及び東南アジアの中華圏をルーツに持つ方々にとっても長期休日となる為、この国慶節と様子はまた少し変わってきます。どうしても日本に住んでいると「今年も例年と同じように・・・・」と変わらないことに慣れ過ぎていますが、実際に街を歩くとそれぞれの国のトレンドはどんどん変化していることに気づかされます。

 

 

これからも街の変化を感じながら、みなさんにシェアしていければと思います。

 

ちなみに・・・・・ラグビーワールドカップで来日されている観光客の方々、大阪を拠点にしている人が多いようです。道頓堀のこの時期にはない欧米人の多さにここのところ驚いています。

本日は、観光客の毎年の変化に改めて痛感した観察の様子を共有させてもらいました。

現在、今の声を聴くべく、観光客を集客している店舗さんでの観光客の様子をはじめ、街の観光客のインタビューなど色々企画を進めています。是非、Youtube番組「外国人観光客TV」もチェック・フォローしてみてくださいね!

 

 

記事を書いたのは私:
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外国人観光客研究所のサイトにお越し下さり、ありがとうございます。
このサイトは 大阪初の外国人観光客向け多言語観光MAP「EXPLORER MAP  (旧EXPLORER OSAKA/旧 EXPLORER KYOTO)」の広告販売、及びインバウンドプロモーション、コンサルティングを手がける株式会社エースブリッジが運営しています。
外国人観光客研究所では、私たちが関わってきた店舗さま等の事例から、訪日外国人旅行者の集客方法、おもてなし、ニュース、インバウンドビジネスに関わる様々な情報を発信するだけではなく、普段の私たちの様子など私達らしい視点で、楽しく綴っています。インバウンドのお客さんをもっと身近に・・・日本らしさを楽しみながら、外国の方とも楽しく接していけるお力になれますように・・・。

ABOUTこの記事をかいた人

劉 賞美(Liu Shangmei)

高校卒業後、北京語言文化大学へ語学留学。
2002年より中国の国営貿易商社、中国中紡集団公司(北京市)の日本法人会社にてアパレル生産管理、中国工場管理、貿易事務、社内中国語講師担当。
当時一般客へのVISAが下りにくい中、出張で来日する中国人の通訳と観光のアテンドなども行う。
退社後は、中国語の個人レッスンをベースに2010年より中国語グループレッスン、日中語学交流会を現在も主催・運営しており、パナソニックセンター大阪にて中華圏の企業、行政機関向けのB to B通訳を担当。
また、高島屋百貨店にて訪日外国人を対象とした通訳アテンド業務を経て、株式会社エースブリッジに入社。
日々、外国人観光客を集客している店舗様へ足を運び、また時に外国人観光客や、在日外国人の生の声を聴き「今求められているモノ」を発信すべく、2010年より続いている「外国人観光客研究所」の所長に2017年7月より就任。