ここのところ、インバウンドプロモーションにおいて「エリア全体を発信する」ことを重視したいという声を聞くようになって来ました。
私たちも、なるべく点(スポット)でなく、面(エリア)で発信することをお伝えしています。
何故か。。。
その点(スポット)がよっぽと人を惹きつける圧倒的な魅力がある場合は、「わざわざ行く」場所に選ばれますが、時間が限られた旅行者にとって目的地として選ばれるのは、やっぱり「楽しみ尽くしきれない魅力がある面(エリア)」となります。限られた時間の中で、どれだけ楽しめるか。。。。そういった場所が、やっぱり選ばれるのです。
そして、日本で暮らす私たちは、どうしても私たちの習慣的に「ホットエリア」と思っている場所は、当然外国人にも選ばれると思いがちです。
が。。。。
実は、海外で知られている「日本の情報」はまだまだ断片的で、私たちが思うほど情報が届いている訳ではありません。
なので、勿論、点(スポット)で情報発信をして際立てればいいのですが、スポットの場合、『この観光地・お店には行ったから、次回は別の場所へ』と完結してしまうことも往々にあります。『このエリアに行きたい』・『周り尽くせなかったから、次も来たい』と思われる為の面(エリア)発信は、これから増え続ける観光客を見据えて継続していく事がとても大事です。
外国人観光客に「梅田」の認知度聞いてみた!
大阪を訪れる外国人観光客にとってマストスポットは道頓堀・通天閣のある「ミナミエリア」です。ただ、大阪にとって梅田を中心とした「キタエリア」も、私たちにとっては当たり前のホットスポット。商業施設が集積し、交通の便も良く、さらに一日に約240万人もの***乗降客数がある日本有数の街です。(***参考:大阪市 鉄道駅乗降人員数 ※ H27における(乗車人員数+降車人員数)又は(乗車人員数×2)を算出 ※ 乗降人員数・乗車人員数については、大阪市ホームページ「大阪市統計書」(運輸・通信)より )
実際に外国人にエリアを知っているか、聞いてみました!(カジュアルな内容なので、お気楽にご覧ください^^)
こちらは欧米編。欧米の方からすると、日本は遠く、情報もアジアの人たちと比べると十分でないようです。
そして、こちらは中華圏編。日本好きのリピーターも多く、日本の情報も様々な媒体で紹介されているので、欧米の方と少し印象が異なります。「買い物」をキーワードに、「商品が揃っている場所」として既に認知のあるスポットへ足を運ぶ人、または目にした事がある人がいらっしゃいました。
今回のインタビューで、「エリア」としてのイメージはまだ明確ではないことが分かります。ただ、圧倒的に知られている「スポット」や、移動する際に駅を利用したり、宿泊したホテルが梅田にあるなどが理由で「知っている」という意見もありました。「スポット」だけでなく、「エリア」に対する認識があってこそ、目的を持った回遊が生まれます。
外国人観光客が抱く街のイメージが、私たちが普段感じている街への印象と異なっているのは感じていただけたでしょうか?
このインバウンドの方に対して「エリアで発信する」ことについては、また記事を改めて少し深めていこうと思います。
今日は実際に観光客の声を以って、私たちとのイメージの違いをお伝えしてみました。Youtubeの方はかなり気軽な感じなので、お時間ある時にどうぞご覧ください。