通訳案内士さんへインタビュー(2)旅のスタイルが違う?!

【外国人観光客と関わる方へインタビュー!】企画!通訳案内士の末石靖知さんへお話を伺っています!

 

前回は、通訳案内士のお仕事の魅力について教えてもらいました!

さて・・・・ここからは英語と中国語でガイドをされるからこそ分かる、国によって違う旅行スタイル!ここを深掘りしていきます!

  • いつ来てるの?
  • どんな旅のスタイル?
  • 知的好奇心?それとも・・映え?

ここに注目です!!!

直撃!「欧米圏とアジア圏の違い」実際のところどんな感じ?!

劉:一年の中で、海外の方が日本旅行に来られるのが特に多い時期はありますか?

末石さん:一応、日本の観光のピークは桜の時期と紅葉の時期なんですが、実は年中いつでもいらっしゃってます強いて言うのであれば、欧米圏の方は桜の時期。アジア圏の方は紅葉の時期でしょうか?

春は海外の連休も重なり、やはり旅行者が多い季節です。

 欧米では紅葉は自国で観れるので、桜の方が珍しい。逆にアジア圏では自国で桜が観れる国が増えたので、紅葉のない東南アジアの方、マレーシアとかフィリピン、シンガポールなどにとっては、秋の日本の紅葉は珍しいみたいですね。中華圏の方も秋の国慶節の時期は勿論いらっしゃいますが、休みが取れれば秋の紅葉の時期に来たいと思っていらっしゃるなぁと感じています。

秋も春も日本らしい趣があります。

劉:なるほど!自分の国で見れない景色が見れるっていうのが、ポイントなんですね!!

欧米圏とアジア圏「旅のスタイルの違い」は??

劉:欧米系の方とアジア圏の方とで旅のスタイルに違いはありますか?

末石さん:わたしは今、英語と中国語とツアーを担当していますが・・・

中国語のツアーの場合は、5〜6日間同じゲストをガイドすることが多いのに対して、英語のツアーの場合は、半日や1日か長くても2日のスポットがほとんどです。

劉:私も普段の街頭インタビューで感じるんですが、欧米の方は割と予定の詳細を決めずにその場のフィーリングで決める方が多いですよね!スポットなのもそういった部分が反映されてるんですね。

末石さん:そうですね!なので、ツアー予約も欧米の方は特に前日が多いです。

 旅をしながらプランを決めていく感じですね。もしくは、桜の時期など絶対に行きたい時期に日本に来ることを先に決めておくパターン。欧米の方の場合、ガイドの予約も直近に連絡があるか、もしくは1年くらい前とかメッチャ前か・・極端です(笑)

末石さんとゲストの方。欧米の方だと1週間の旅はすごく短い方です。大枠で目的地を決めて、旅をしながら次行く場所を決めて行かれる方が多いです。

劉:逆に中国本土の方は、滞在期間中予定がいっぱいのイメージです。。。

末石さん:確かに、中国本土の方は運転手付きで効率よく回れるのを求める方が多いですね。欧米は基本的に長期滞在。2週間とかそれ以上かけて、ゆったり旅行しているのに対して、アジア圏の方は「いかにコンパクトに手早く回るか!」がポイント。地理的にも欧米圏よりも近いので、また来ようと思えば来られますもんね!

 

ガイドを雇う文化がある国とない国の旅の特徴!

末石さん:実は、アジア圏では、マレーシアやシンガポール、フィリピン以外の国、台湾香港、中国はガイドを雇う文化が育っていないように思います。日本もそうですよね?

 逆に、欧米圏の場合は、ガイドを雇う文化が養われています。知的好奇心が強いので、その国、その場所を知るために、半日でもガイドを依頼されたりましす。

 

劉:旅で求めているものに違いがあるということですか??

末石さん:はい。アジア圏の方は「写真を撮りたい」がまず先に来るので、文化歴史というよりも、景色!アジア圏の方は自分好きなところがあるので、自分や仲間を含めた景色をたくさん撮りたい!っという傾向がありますね!

忍者体験。やはりインパクトのある写真が撮れると喜ばれます!

 勿論、欧米圏の方も写真は撮りますが、至るところでではなくて、気に入った瞬間を残すイメージ。歴史、文化など、日本という国を知りたい!体験したい!っと思っていらっしゃる方が多いイメージです。

(次は「お食事や買い物について」欧米とアジア圏の違いを伺います。次に続く。。)


なるほど!!!ガイドを雇う=知識を得る そういう観点でも国によって違いますね!

あと、写真の撮り方でも国の特徴が見えて来ます!何が響くか、すごく参考になりました!次も引き続き、具体的な国ごとの違いを深掘りしていきます!

 

 

記事を書いたのは私:
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ABOUTこの記事をかいた人

劉 賞美(Liu Shangmei)

高校卒業後、北京語言文化大学へ語学留学。
2002年より中国の国営貿易商社、中国中紡集団公司(北京市)の日本法人会社にてアパレル生産管理、中国工場管理、貿易事務、社内中国語講師担当。
当時一般客へのVISAが下りにくい中、出張で来日する中国人の通訳と観光のアテンドなども行う。
退社後は、中国語の個人レッスンをベースに2010年より中国語グループレッスン、日中語学交流会を現在も主催・運営しており、パナソニックセンター大阪にて中華圏の企業、行政機関向けのB to B通訳を担当。
また、高島屋百貨店にて訪日外国人を対象とした通訳アテンド業務を経て、株式会社エースブリッジに入社。
日々、外国人観光客を集客している店舗様へ足を運び、また時に外国人観光客や、在日外国人の生の声を聴き「今求められているモノ」を発信すべく、2010年より続いている「外国人観光客研究所」の所長に2017年7月より就任。