インバウンド広告って?(1)

20年近く前になりますが、私がビジネスで訪日される方へ関西を案内していた「2002年」を考えると今の日本は全く異なっています。

当時は日本語の分からない外国人の方が安心して楽しめるお店も少ないので、お店に同行できない場合は、外国人に柔軟に対応できる限られたお店に紹介が集中していました。

今は、「外国人に対応していきたい・出来る」お店が急増し、かつてのように、外国人対応できるだけでは目立たなくなりました。そこで、「訪日外国人旅行者に知ってもらう」為の様々な広告商品が増え、逆に何がいいのか混乱している方々の声をよく聴きます。

今日はインバウンドの方にアプローチする広告について考えてみたいと思います。

「旅」してますか?〜観光客の立場で考えてみる。

突然ですが、広告を考える上で、観光客の気持ちを感じてましょう!

旅行をすると、観光客がどうやって情報を集めてるのか、体験できます。

いつもとは違う非日常な時間を楽しむのが旅の醍醐味!!土地勘のないところで、どんな風に旅先の特徴を知って、行きたいところを決めますか?

あなたが旅行する時にどうしているか、思い出してみてくださいね。


●エリア全体の特徴を知る・宿泊施設がどんな位置にあるか把握する。

・・・観光本・フリーペーパー・チラシ・ホテルスタッフに周辺地図をもらう・ウェブ検索など

●エリアのオススメの場所・行きたい場所を選ぶ。

・・・観光本・フリーペーパー・GoogleMap(口コミ・画像)・口コミサイトを検索・Instagram検索・ウェブサイト検索・チラシ・アプリケーション活用・ホテルスタッフに聞く・SNSグループ活用(口コミ)など


これが広告選別のヒントです!

旅前・旅中にエリア把握の手がかりになる本・フリーペーパー・チラシなど印刷されている手に取れるもので把握をして、普段使い慣れている検索エンジン・SNS・アプリケーションで更に深く調べて行く・・・・・・

こんな流れではないでしょうか?

 

海外旅行中のウェブ検索は普段使い慣れている物を使ってます。

そうなんです!ここがポイント。

日本国内で様々なインバウント向けのサービスがありますが、訪日観光客が日本で何かを検索する時、結局は【普段使い慣れている】検索エンジン・SNS・アプリケーションを使用しています。

インバウンドの方に向けてアプローチをする場合は、それぞれの国ごとによく使われている検索エンジン・SNS・アプリケーションが異なるので、それを見極める必要があります。

 

多くの世界の方が共通して使用していて、且つ、個人でも出来る、最低限準備しておいたらいい「インバウンドの方が検索する時の受け皿」が以下の通り。

●GoogleMap アカウント登録

●facebook

●Instagram

*中国大陸へ向けては、異なります。また改めて別タイトルにてご紹介します。

そして、余裕があれば店舗多言語化したウェブサイトがあればいいのですが、Googleビジネスアカウント内で情報登録は出来るので、店舗サイトを立ち上げるのが大変な方は、まずはGoogleアカウントを立ち上げるといいです。

Googleマイビジネスへの登録ページ

 

街を歩いてる時は「紙×WEB」

インバウンド広告を考える時に、特にここ数年、「広告はウェブの方がいい」「紙媒体はやらない」といった意見も耳にすることがあります。

実際はどうでしょうか?観光客は本当に印刷された情報を手に持たなくなったでしょうか?

ちょうど持っている方を見つけました。

グループで歩いている観光客のうち、一人は紙の何か持っています。また、街の案内所や、ホテルデスクなどでもやはり、道を案内するときは印刷した地図を以って紹介をしています。旅の間「所有できる情報」は観光客にとって、安心感を得ることが出来る欠かせない存在です。

印刷した情報誌、地図の役割とWEB情報の役割というのは大きく性質が異なってきます。継続的にしっかりとお店やエリアを認知させていきたい場合、「印刷物×WEB」とする事で、それぞれの特性を掛け合わせた形のアプローチが可能になります。

 

「紙」×「WEB」については次のブログにてご紹介しますね!

〜インバンド広告って?(2)へ続く。

 

ABOUTこの記事をかいた人

劉 賞美(Liu Shangmei)

高校卒業後、北京語言文化大学へ語学留学。
2002年より中国の国営貿易商社、中国中紡集団公司(北京市)の日本法人会社にてアパレル生産管理、中国工場管理、貿易事務、社内中国語講師担当。
当時一般客へのVISAが下りにくい中、出張で来日する中国人の通訳と観光のアテンドなども行う。
退社後は、中国語の個人レッスンをベースに2010年より中国語グループレッスン、日中語学交流会を現在も主催・運営しており、パナソニックセンター大阪にて中華圏の企業、行政機関向けのB to B通訳を担当。
また、高島屋百貨店にて訪日外国人を対象とした通訳アテンド業務を経て、株式会社エースブリッジに入社。
日々、外国人観光客を集客している店舗様へ足を運び、また時に外国人観光客や、在日外国人の生の声を聴き「今求められているモノ」を発信すべく、2010年より続いている「外国人観光客研究所」の所長に2017年7月より就任。