インバウンドの方へどうアプローチする?(4)自社メディアを育てる。

4回にわたって、【インバウンドの方へ向けたアプローチの仕方】を考えてきました。

常に最新の情報が発信され、更新され続ける情報過多の現在。一回発信されている情報はその瞬間から、過去のものとなり、新しい情報に埋もれていきます。

 

  • なんども観光客の目につくこと(反復訴求)
  • クチコミでの評価が高いこと

 

観光客にとって「気になる場所」になる為は、この2つはとても重要。

『なんども観光客の目につくこと(反復訴求)』

知る(インプット)の機会は、多ければ多いほど何度も目につくことになり、印象に残ります。そして、気になった場所を調べる時、一つのメディアだけでなく、複数のメディアで確認をする為、やはり様々なメディアで目につくというのは、意識したいポイントです。

 

ウェブ・人からの紹介・フリーペーパー・チラシなど。。。観光客が触れるメディアは限られています。

EXPLORER MAPは所有する情報として10年以上使われ続けています。

観光客が所有する紙媒体・観光本が、唯一「その中で反復訴求がなされる」性質があることも実はポイントです。

『クチコミでの評価が高いこと』

観光客から支持を得ているお店・場所の場合、クチコミが多ければ多いほど、併せて人数分の「個人が発信した評価」が更新されることで、「なんども観光客の目につく(反復訴求)」が自然に成されることになります。

 

気をつけたいのが、「個人の評価」は、あくまで個人の評価。コントロールできません。つまり、インフルエンサーを起用してプロモーションを行い、一時的に注目された場合、それぞれの個人の評価がネガティブであれば、反して「悪いクチコミ」が拡散されていく怖さをはらんでいます。

 

そして、「間違った情報」が個人の判断で拡散されてしまう可能性もあります。

自社メディアを育てていきましょう!

余裕があれば、自分たちのストーリーをしっかり伝えるウェブサイトがあれば、理想ですが、まずは世界で多く使用されているSNSを活用して『自分たち伝えたい発信』基盤を育てることがこれからの準備としてオススメです。

 

観光客がSNSで共感を表しているのが

  • 写真映えをするシチュエーション・商品
  • その場所、商品のストーリー・こだわり
  • その場所で体験をして感動したこと

これも、観光客個人がそれぞれ感じた範囲内だけの情報が拡散されいますが、実はもっと沢山のこだわり、伝えたいこと、魅せたいことがサービスを提供している側にはあるはずです。もっとお店、場所を好きになってもらえる見せ方を一番知っているのは、来店されたお客さんではなく、お店・その地域の人たちのはず!!!

 

個人のクチコミはコントロールできないこそ、観光客に伝えたいあなたのお店・場所のストーリー・こだわり・写真映えする見せ方・楽しみ方を発信し続け、目につくためのきっかけを作るタネを撒き続けることが大事です。

 

SNS基盤を作って発信を続けても、すぐに誰かに見られて反応があるものとは限りません。ただ、どこかで誰かがシェアをしたいと思った時に、誰かが調べたいと思った時に、正しい情報発信基盤があるか、ゼロかでは与える印象は全く異なってきます。

今から出来ることを無理のない範囲で積み重ねていく。情報過多の今だからこそ、必要とされた時に、「参考になる正しい情報」が溜まっている状態を今から準備しておきませんか。後から慌てて始めても、そのゼロの段階から創るのは、やっぱり時間がかかるものです。

 

これからやっていくことの一つとして、意識できればと思います。

インバウンドの方へどうアピールする?(1)広告の今までと、これから。

インバウンドの方へどうアピールする?(2)観光客への広告で難しいこと。

インバウンドの方へどうアプローチする?(3)観光客への反復訴求。

 

参考になりますように。

 

記事を書いたのは私:
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外国人観光客研究所のサイトにお越し下さり、ありがとうございます。
このサイトは 大阪初の外国人観光客向け多言語観光MAP「EXPLORER MAP  (旧EXPLORER OSAKA/旧 EXPLORER KYOTO)」の広告販売、及びインバウンドプロモーション、コンサルティングを手がける株式会社エースブリッジが運営しています。
外国人観光客研究所では、私たちが関わってきた店舗さま等の事例から、訪日外国人旅行者の集客方法、おもてなし、ニュース、インバウンドビジネスに関わる様々な情報を発信するだけではなく、普段の私たちの様子など私達らしい視点で、楽しく綴っています。インバウンドのお客さんをもっと身近に・・・日本らしさを楽しみながら、外国の方とも楽しく接していけるお力になれますように・・・。

ABOUTこの記事をかいた人

劉 賞美(Liu Shangmei)

高校卒業後、北京語言文化大学へ語学留学。
2002年より中国の国営貿易商社、中国中紡集団公司(北京市)の日本法人会社にてアパレル生産管理、中国工場管理、貿易事務、社内中国語講師担当。
当時一般客へのVISAが下りにくい中、出張で来日する中国人の通訳と観光のアテンドなども行う。
退社後は、中国語の個人レッスンをベースに2010年より中国語グループレッスン、日中語学交流会を現在も主催・運営しており、パナソニックセンター大阪にて中華圏の企業、行政機関向けのB to B通訳を担当。
また、高島屋百貨店にて訪日外国人を対象とした通訳アテンド業務を経て、株式会社エースブリッジに入社。
日々、外国人観光客を集客している店舗様へ足を運び、また時に外国人観光客や、在日外国人の生の声を聴き「今求められているモノ」を発信すべく、2010年より続いている「外国人観光客研究所」の所長に2017年7月より就任。