観光客へアプローチする際になんども目につく(反復訴求)大事さについては、前のブログにてご紹介をしました。
インバウンドの方へどうアピールする?(2)観光客への広告で難しいこと
では、国、行動範囲、行動パターンも異なる観光客へ向けて反復訴求を成すにはどうしたらいいでしょうか?
いま私たちの周りは、膨大な情報で溢れていて、優位をつけるための様々な広告に囲まれています。『コントロールされている情報』から逃れ、クチコミを重視する流れは日本だけではなく世界でも同じです。
私たちが街頭でインタビューしていても、やはり最終決定はクチコミの評価であることを実感しています。
- 現地の人も評価していること
- 色々なメディアで紹介されていること
- クチコミでの評価
特定の場所に対して評価している情報が多いほど、情報に対する信用となり、印象に残ります。(あちこちで目につく)
観光客が触れる様々な情報源を活用する(セレクトされた情報)
一つの情報源だけでは決定に至りません。印象に残す為には、様々な角度から観光客が情報に触れることが大事です。
人の力(セレクトされた情報)
沢山情報があるからこそ、実際に暮らしている人の声(セレクトされた情報)は、観光客にとって大きな判断材料となります。私もよく、観光客から「あなたもいいと思いますか?」と意見を求められることが多々あります。
観光客とコミュニケーションが取れる現地の人たちの評価(紹介)がきっかけで観光客が訪れるようになった場所は多いです。
- 通訳案内士の方々
- 宿泊施設の方々
- 観光案内所の方
- その地域に住む日本人
- その地域に住む在日外国人
に知られていますか?実際にコミュニケーションをとった方からの紹介ほど影響力の持つものはありません。
昨年、観光庁発表の統計でも日本在住の知人の声を情報源とする人の割合が、地域の観光サイトのそれを超えていました。「人の力」は忘れられがちですが、確実に知るきっかけになっています。
所有する情報・紙媒体(セレクトされた情報)
旅の間、所有され続ける=旅の間、何度も繰り返し目にする=反復訴求を成す
- 旅行本・旅行雑誌
- 地域のフリーペーパー・観光情報チラシ
- 地図・路線地図
- 観光客が必要と感じたチラシ(気になったお店のチラシ)
- (買い物を目的としている人)クーポンチラシ
所有する情報で肝心なことは、『観光客がその旅の間で必要としている情報が載っている』『観光客の手に届く(所有に至る)為の流通管理がされている』ことです。
「それ」は伝えたい人の手に届いていますか?〜流通が大事〜
よくインバウンド用のチラシを制作される話を伺いますが、『私たちが発信したいことではなく、観光客が必要としている情報・ニーズに沿った内容』でないと所有に至りません。
必要とされている所有する情報(これが重要)であれば、その中で繰り返し目にする反復訴求を狙えます。
観光客が触れる様々な情報源を活用する( 旅前からアプローチできるwebを通じた情報)
地域・企業・お店が主体となるweb発信
自分たちが主体となり発信するため、情報のコントロールができます。webを通じた発信はどの国からも見ることができるため、旅前、旅中、旅後でも見ることができます。
ただ。作ったウェブサイトが実際に観光客に見られるものになるかが、とても難しいところです。新しい情報を発信し続ける必要があります。
webを通じた個人発信
個人が自由に発信するため、情報のコントロールができません。
個人の意見だからこそ、「リアルな声・感想」として判断の材料となります。その為、現在クチコミが最終決定の鍵となっているのは間違いありません。
それぞれの国によって、異なるSNSがあり、個人間の発信、情報収集がなされているのですが、世界的に共通してよく見られ、参考とされているのは以下のメディアです。
- Google map
- trip advisor
- youtube
中国国内では使用できるメディアが異なる(また改めてご紹介します)のですが、海外へ行く中国の方にとって、現地や他諸国のリアルな声がより反映されているという認識から、海外で上記のメディアを使用している人も多いようです。
そこで最低限、整えておきたいクチコミの受け皿としてGoogle mapの情報です。
旅行中、どんなアプリを使っているの?〜比較してみた!欧米編と中国編〜
インバウンド広告って?(1)
インバウンド広告って?(2)「紙」×「WEB」
参考になりそうな過去の記事です。
今、全体的にどの国の方も参考にしているのが、個人のクチコミの評価です。既に何年も前からインバウンドの方に人気の店は、広告を自分たちで行わなくても、他力(訪れた個人個人)で日々発信がされていて、これが反復訴求効果を生み、プラスの相乗効果でどんどん新しいお客さんを呼び込んでいます。
web情報は日々流れていく情報で、一度発信された情報では反復訴求は難しいですが、ここまで個人が勝手に発信し続けてくれるようになると、「いつでも目につく」反復訴求効果をなします。
これを目指したいものです。
定着する場所・お店となるには長期的な発信を。
既に情報が飽和し、超・情報過多の中で、まだ知られてない場所・お店が「知られる・目につく」きっかけを作る為には、●人の力 ●所有する情報 ●ウェブ情報 ●個人のクチコミ 様々なものを組み合わせて、いつ、どこに、どのように来るか分からない外国からの観光客へ長期的に発信することが大事です。
広告もインフルエンサーなどを起用すると費用がかかって来るものになります。発信した情報は、発信したその時点から、「過去の情報」となります。上記を踏まえた上で、長期的に展開していくつもりで、自分たちにできるものを計画して実施していきたいものです。
あちこちで・いつ見ても・目にする・耳にする・滞在中何度も目にする
これ 大事です!
どんな事が出来るか、イメージしてみてくださいね!