国籍別のインバウンド集客は時代遅れ!?

こんにちは、相澤です。

大阪で日々インバウンド集客・広告制作を行い、外国人観光客研究所として発信を続けています。

ここ数週間、西日本では地震、豪雨の影響により大きな被害を受けています。

被害に遭われた方々が、一刻も早い復興支援に繋がります様に心から願っています。

個人的にtwitterで海外の方へ向けて英語で災害情報を発信したり、支援金を送ったりとしながら

やはり災害時には、これだけの外国人がいらしていますから正確な情報を拡散できる力は持っておきたいなぁっと思いました。

昨日、難波駅で迷子になっていた若い女性(イギリス人)の方の道案内をお節介ながらしている時に

彼女達は、豪雨の時に岡山駅近くにいたそうで、長い時間、新幹線の中で過ごすことになったと仰ってました。

でも、SNSで沢山の情報を得ることも出来たし、周りの日本人の方も通訳してくれたりと不安だったけど

なんとか無事よ!っと仰っていました。

時代の変化を感じました。

そして私が、インバウンドの仕事を始めた頃のことを思い出しました。

2011年3月に起った東日本大震災の影響により海外から旅行者がピタリと来なくなってしまったころです。

カナダ、ベルギーと住んで日本の魅力を再発見して、もっともっと世界の方が日本へ訪れるだろうなぁっと思い

少しでも旅行者が日本で楽しい時間を快適に過ごせる様に、もっと日本を好きになってもらう様に

多くの自治体、商店街、工芸品の方々へと熱い想いを語っていました。

その頃は、もう日本は終わった・・外国から旅行者なんか来ないんじゃ・・っと日本中が思っていました。

そして・・・・2013年よりシンガポールへ住むことになり

2018年2月、今年の冬に大阪へ戻ってくると

インバウンド対策は当たり前の時代へと様変わり

特に都市部では

これから行われるラグビーワールドカップ、オリンピック、関西マスターズ大会へ向けて

道案内の整備、外国語表記、通訳の配置など細やかなサービスを行政主体で行われていたり

そして民泊、ホテルの建築ラッシュと

様々な業界もインバウンドへ乗り出しています。

有難いことに大手の企業様より弊社に問い合わせも増加の一方です。

増加する訪日外国人をおもてなしする一方で、こんな声も耳にします。

インバウンド集客・広告の多様化

皆さん口を揃えておっしゃるのが

どこに(媒体・メディア)どんな広告を打てばよいのか?

SNSの影響力・ブロガー・インフルエンサー・KOLも多様化していて

正直、訳がわからない!

ひと昔前は、紙媒体にクーポンをつけて費用対効果をとったりしていましたよね。

今じゃ、QRコードにパラメータを付けたりと、アクセス解析も行える様になりました。

インバウンド事業部がめっちゃ増えてる〜!

セグメンテーション・国籍別のデータ

インバウンドをしよーう!っと様々なところで取り入れ始めていますが

最初に囚われてしまう

セグメンテーション

はい、横文字並びますね。

セグメンテーションとは、マーケティング環境分析の結果を踏まえて、不特定多数の人々を同じニーズや性質を持つ固まり(セグメント)に分けること。市場細分化。これにより、他社に対する優位性を築くことを目指す。万人向けの製品を販売することは、顧客の満足度、自社の経営資源とコストの点から考えると、必ずしも効果的ではない。

はい、なっが! 要はですね、

ビジネスシーンにおいて、顧客の性別・年齢・職業・使用ディバイス・趣味・嗜好

ありとあらゆるものを細分化して、分析するんですよ。

インターネット広告業界では、なくてはならないデータなんです。

前置きが長くなりましたが、

国籍別データに留まらず、セグメントされたユーザー情報を使いこなし

どうインバウンド集客へと繋げていくか 注目されています。

壮大なビックデータの時代ですね。

これからは〇〇好きから集客を行う時代へ

国籍別でインバウンド市場を見ることも勿論必要ですが

爆買いの時代から、

「モノからコトへ」の更なる次のステップは、より一層、個人の趣味嗜好から旅先を決める旅行スタイルへと変化していくんじゃないのかなぁ〜っと個人的に思っています。

実際にドイツにある旅行会社の予約サイトでは、行き先を決めるのではなく

200項目以上ある中から今したいコトを選択することにより

行先を提案してくれるそうです。

これは、トラベラートライブ(種族)と呼ばれる旅人のスタイルで分類しています。

つまり、

サイクリング好き

フェス好き

アニメ好き

盆栽好き

デトックス好き

など、かなりニッチなものからメジャーな需要もあります。

パウダースノー・ハンター

北海道のニセコの冬が外国人で賑わっているのは、そもそもパウダースノー・ハンターにより発掘された場所です。

現在、ニセコの物価上昇により、パウダースノー・ハンターは南下を開始して、長野県の白馬、岩手県、日本海側などへと移動していたりします。

フーディーズ

これは、食べ歩き大好き!っというグルメな旅人です。そこでしか食べられない本場の味を求めている本気度が高い人から、あーちょっと日本でおすし食べてみたいねーっとNY辺りで軽く決まった旅行だったりしますが、共通点は食べることが好き! 

私も、その一人です(笑)

ウーファー

今、世界の若者に大人気の旅行スタイル!これは、ワーキングホリデーなどを利用して、農業体験&農家に滞在をして過ごす長期旅人スタイル。

特に大学在学中や卒業後に、ちょっとウーファーしてくるわ!っとサクッと来ちゃいます。

“WWOOF”(ウーフ)という専門の予約サイトがあり、日本でも受け入れが進んでいます。

日本のウーファー情報サイト

まとめ

あくまでも個人的な意見なので、参考程度に知っていただけたらなぁっと思い書きました。

個人が、いつ、どんな時にやってくるか予測不可能な時代となった場合

単純に、〇〇好きを国籍問わず集客したい!っと発想を変えることにより

インバウンド広告の選ぶ基準なども、変わってくると思います。

弊社では、〇〇好きに注目して媒体を選び、紙面構成などもご一緒に提案したりしながら日々ワクワクしています。

長くなりましたが、今日はこれにて失礼いたします。

 

 

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

相澤 めぐみ

大学3年の終わりに休学を決意し、単身、カナダ(トロント)へカメラマンを夢見て渡る。
カナダトップ3の広告制作スタジオにてアシスタント勤務を経て、日本へ帰国。復学を果たし、関西大学(商学部)を卒業後 ベルギーブリュッセルへと渡る。
フランス語を習得した後に、Vrije Brussel Universite 大学院にて中国開発経済を専攻。
卒業後は、現地にて大手会計事務所 Earnest & Young にて税務コンサルタントとして就労。
帰国後、EXPLORER OSAKA/KYOTOの広告の営業担当として就労。
2013年9月に夫のシンガポール転勤により、現在、シンガポール在住。