今回は、【伝える】ことについて、一緒に考えたいと思います。
街を歩くと、訪日観光客に向けた注意事項など提示している場面をよく目にします。色々、細かいルールや、使用方法など表記内容は様々。
【伝える】ことは必ずしも、【伝わる】とは一致しません。
先日の記事、「それ」は伝えたい人の手に届いていますか?〜流通が大事〜 では、【伝えたいものを作っても、実際に使用される(流通)まで完結しなければ伝わることに繋がらない】ことをお伝えしました。
外国人観光客のために、準備したその表示、ちゃんと伝わるものですか?
小売店向け・多言語対応ピクトグラム
ピクトグラムとは、一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号です。言語の制約なく、視覚的に《伝える》ことができます。小売店のような多くの商品のある空間で、『文字で表記した掲示物』をしっかりと読み込む方は、まず少ないと思っておいたほうがいいでしょう。
そんな中で、簡潔に、言語関わらず伝えることができるピクトグラムを活用しながら、《伝える》。工夫はしたいものです。
小売店の方々は、このようなサイトがあるのをご存知でしょうか。
【多言語対応協議会小売プロジェクトチームのWebサイト】小売店の多言語対応ルールやツールづくりを行い、小売業界全体の【おもてなし】向上のために開放されているサイトです。接客フレーズ集や、小売店での多言語対応ポイントなど、参考にしたい情報がまとまっています。
このサイトにある多言語対応のガイドライン内で様々な【おもてなし】に役立つ案内がありますが、その中の「表示・POP・ピクトグラム」が無料でダウンロードできるようになりました
●【別紙2】小売業の多言語対応ガイドライン(2018年12月20日版)(PDF形式:3,717KB)●「表示・POP・ピクトグラム」のダウンロードサイト(一部、使用には特定の機関へ申請が必要なものもあるのでご注意ください)
お店側、お客様、双方に優しいお店づくりの参考になりますように。
【伝わる伝え方】が大事。
今回ご紹介したサイトは「小売店」のための「多言語対応・おもてなしガイド」となりますが、小売店に限らず、サービスを提供する場所であれば、やはり同様に【伝わる伝え方】にこだわりたいものです。
よく訪日観光客に関わるクレーム案件の話を耳にしますが、事前にルールや注意事項を十分に伝えきれていなかった為、発生していることも多々あります。
掲示している「それ」は、もしかしたら一方通行で気付かれていないかも知れませんよ?
その辺りはまた改めて、紹介しますね。