柏原市 観光来訪促進事業・日本遺産「亀の瀬」

大阪府柏原市が有する日本遺産「亀の瀬」を主軸とした観光商品造成のためのFAMトリップについて、22年度は2度に渡って外国人調査モニターの手配に関わらせていただきました。

大阪と奈良の国境に位置し、4万年前から地滑りを繰り返していた難所でありながらも、関西の交通の心臓部とも言える要所であった「亀の瀬」。日本遺産「亀の瀬」紹介ページはこちら

亀の瀬では、その地滑りを止めるための杭工として世界最大級の深礎工が実施された様子の一端を見学できるのも驚きでしたが、近年発見された「亀の瀬トンネル」を活用したプロジェクションマッピングは現在では予約が取りにくいほど注目されています。こちらから予約状況などはご確認ください。

この日本遺産「亀の瀬」を中心に、柏原市の魅力に迫る観光プランを外国人の方々と共に体験させていただきました。

①日本で暮らす外国人のインフルエンサー・富裕層専門旅行会社(日本で暮らす中国の方)
富裕層向けにヘリ移動を利用し、大阪随一のぶどう産地である柏原市にて自社農園を持つワイナリーでの農園+ワインをペアリングさせたプライベートランチや伝統産業見学を含むプレミアムプラン

②日本で暮らす様々な国の外国人の方
亀の瀬トンネルのプロジェクションマッピングを中心とした、日帰りで楽しむ柏原市の観光プラン

いずれも日本人がイメージできないフィードバックがあり、市の方々が驚かれていました。
日本にとっては珍しいものが、海外からすると日常にあるものだったりと、やはり「価値観の違いを知った上で」外国人観光客の方へのお伝えの仕方を工夫したいものです。
全て外国の方へ合わせる必要はありません。「違いを知った上でどう伝えるかを考える」のが重要です。

こちらはプロジェクションマッピング前の様子です。

多民族国家では様々な価値観に触れる機会が多いのですが、その機会が少ない日本ならではの盲点になりがちなポイント。
日本で暮らす外国の方々のお声は、視座を変えるきっかけとなります。

とても心のこもったおもてなしと準備をくださいました。
関係者の皆さま、有難うございました。

ヘリ移動にて。空中からの大阪はとても魅力的でした!

外国人調査モニターの手配に関わらせていただきました。
【柏原市 観光拠点来訪促進事業FAMトリップ】
柏原市にぎわい観光課
近畿日本ツーリスト株式会社

ABOUTこの記事をかいた人

劉 賞美(Liu Shangmei)

高校卒業後、北京語言文化大学へ語学留学。
2002年より中国の国営貿易商社、中国中紡集団公司(北京市)の日本法人会社にてアパレル生産管理、中国工場管理、貿易事務、社内中国語講師担当。
当時一般客へのVISAが下りにくい中、出張で来日する中国人の通訳と観光のアテンドなども行う。
退社後は、中国語の個人レッスンをベースに2010年より中国語グループレッスン、日中語学交流会を現在も主催・運営しており、パナソニックセンター大阪にて中華圏の企業、行政機関向けのB to B通訳を担当。
また、高島屋百貨店にて訪日外国人を対象とした通訳アテンド業務を経て、株式会社エースブリッジに入社。
日々、外国人観光客を集客している店舗様へ足を運び、また時に外国人観光客や、在日外国人の生の声を聴き「今求められているモノ」を発信すべく、2010年より続いている「外国人観光客研究所」の所長に2017年7月より就任。