実は先日、日本三大秘境と言われる祖谷(徳島県)へ旅行に行って来ました。
旅をすると、当たり前ですが旅人に会います。そして、旅人をお迎えする人に会います。この体験が私にとっては凄く大事で、今回の旅でも多くの発見がありました。色々な発見の中で、今日はこんなところに注目してみたいと思います。
【留学生とうまく連携する】
今回、何気なく立ち寄った大歩危峡観光遊覧船。
団体旅行も受け入れる事が出来る場所で、こちらでは遊覧船に乗りながら大自然の景観を愉しむことが出来ます。実はお気に入りスポットを見つけてしまい、連日立ち寄ったのですが、1日目は日本人の団体旅行が多く気づかなかったのですが、2日目は海外からのお客様ばかりでした。
話を伺うと、こちらの施設では台湾の大学と連携してインターンシップ(就業体験)生を受け入れているとのこと。日本のおもてなしを学ぶだけではなく、地域の子供達との国際交流など様々な体験をすることができるようです。施設からすると、言葉が通じることにより、海外からのお客様に対して、よりきめ細やかなサービスをすることが出来る、国によって異なる文化の違いに配慮も出来るなどインターンシップ生がいるからこそのサービスが生まれていました。
私が暖かいなって感じた、国旗を遊覧船に向けて振るスタッフたちの様子。(振ってる時のスタッフさんも楽しそうでしたよ)
下の写真の、ボードにご注目ください。旅行者自身でシールを貼ってもらうようになってます。様々な国の方が訪れていることを示すことが出来る上に、店舗の方々も旅行者の様子を把握することもできるアイデア。私が旅行者なら、旅先で自分の国を見つけたら嬉しい気持ちになります。そして、インフォメーションにも様々な国の国旗が。。。。前回のブログでも、少し触れましたが、日本に訪れる旅行者は様々な国の方なので、やはり極端に偏った国だけへのアピールよりも受け入れの間口は大きく見せている方が「旅行者への優しい配慮」ではないかと思っています。
この方が着ていたTシャツは、旅行会社の方がこちらの施設が気に入って、スタッフの方へプレゼントしてくださったようです。
【面白いと思った点、その逆の声】
さて、ここで私が面白いと思った点です。
●どれくらいの国の人が来ているか把握するのに、スタッフ任せ(例えば、レジで外国人のカウントをする。アプリやクーポンなどをスタッフが確認する)のではなく、アイデア次第で旅行者から意見を引き出すことは出来る。(ここでは国別のシールを貼ってもらう。旅行者が楽しみながら、ここに来たことを残すことが出来る)
●インターンシップ生をこの施設のファンにしている(こちらの施設のfacebookページを拝見すると、過去にインターンシップ生とした方の良い口コミが目につきました)
●インターンシップ生が日本人のスタッフに外国語を教えている姿がよく目につく。(関わり合う姿勢が確立しているのが想像できます。)
なぜ、このような点が面白いと感じたのか。普段、このような声をよく耳にするからです。
●外国人のお客さん来てるけど、効果検証できない。レジにシステムいれてるけど、実際のところバイトがきちんと入力しているかわからない。現場が把握できていない。
●留学生のバイトはよく離職するから難しい。
●旅行者の対応は留学生のバイトに任せている。
●対応が機械的。
どう感じますか?
私は普段から日本に住む留学生、駐在員の主婦や外国から派遣されている会社員の方と触れ合う機会を持つようにしています。今、【インバウンド】=【旅行者】に目が向けられていますが、要は日本に住んでいる多くの外国人の方の目線こそ、旅行者にとって必要なサービスのヒントであったり、あなたのお店に新たなお客様を連れてくる力ではないかと思います。
日本に住んでいる方々は、母国に住む家族、友人へ日本を紹介します。あなたのお店に、留学生のバイトの方はいらっしゃいますか?どんな関わり方をしていますか?
これから、多角的に留学生の力も借りたいと思っている方々へ。
壁があると思っているかも知れませんが、気軽にまずは地域のハローワークに相談してみてください。
手続きは難しくないのですが、留学生を雇うにあたっての最低限の条件があります。(就労時間の規定、資格外労働許可書の取得有無確認など)
日本全国各地域に、実は留学生がおり、またそのサポートをしている団体も各地域にある場合が多いので、相談してみるといいですね!
今回、この旅行中にインターンシップ生を取り入れている施設に立ち寄って、大阪の千日前道具屋筋でもインターンシップ生を取り入れておもてなし強化をしているニュースがあったこと思い出しました。お世話になっている道具屋筋のお客様より、関西の優良企業が日本で就職したい留学生を支援されている団体を紹介いただいたので、関西の方はご参考になさってください。ちょうど今週末18日に留学生向けの合同企業説明会と懇親会を開かれるようです。
まずはあなたのお店に関わるインターンシップ生、留学生が、まずあなたのお店のファンになるような関わりが大事です。(今回はあえてアドバイスは書きません。イメージしてみてくださいね。)
外国人観光客研究所では、観光客が「もっと日本を好きになれるように」、そして受け入れ側の店舗が「もっと楽しく集客を続けられるように」情報発信、サポートして参ります。
せっかく新しいことにチャレンジするなら、楽しめる方法を考えましょう!何かあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。
おまけ。かずら橋。