こんにちは。
私(劉)の家系は飲食店に携わる人間が多いのですが、中華料理店という事もあり、アジアから働きに来ている外国人スタッフはお店に常にいました。
今では考えられないかも知れませんが、1980年から1990年代にかけて、留学中の学生は働きたくても、受け入れ先は本当に本当に少なかったです。アルバイト出来ることを喜んで、一生懸命働いてくれている留学生の(当時)お兄さんたちに私はよく可愛がってもらいました。
そして、私が北京留学から帰ってから約20年。日本に留学する学生たちと交流する中で、彼らのアルバイト先を探すのを手伝ったり、アルバイト先の店主の方へ信用できる留学生である事を伝えに行ったり、まだまだ間口の狭い外国人労働者の受け入れを実感する場面は多々ありました。
この5年です。
逆転して、外国人労働者が売り手市場となり、語学対応スタッフの人手不足、そして遂に外国人労働者受け入れ拡大の法律改正にまで至りました。
飲食店・宿泊業のお店で外国人のスタッフが足りない!
ここのところ、相談される内容のトップに入ります。とにかく募集しても人が集まらない!外国人の人材派遣に携わる友人などの話を聞いても、とにかく売り手市場になっています。
時給1500円を超えるドラッグストアや、化粧品販売などの募集が多いので、ただ漠然と求人サイトに掲載するだけでは、条件面で負けてしまいます。掲載費用がもったいない・・・。とは言え、そのドラッグストアや、化粧品販売でもアルバイト定着が難しいという声を聞くほどです。
まず、一番に出来ることです。
今働いているスタッフのネットワークで誰かいないか。
すみません。驚くような方法でないと感じられたのではないでしょうか。ただ、辞められやすい環境の中で、人を介して紹介をもらうことは安易に辞めにくい上に、紹介者を通してフォローもしやすい為、長続きしやすい傾向があります。ここで大事なのは、スタッフがお店で働いていて、満足していることが大前提です。まずは今いらっしゃるスタッフの方との関わり、仕事のやりがいがとても重要です。「ここのお店の為に、なんとかしたい。手伝いたい。」と働いているスタッフ自身が自発的に新しいスタッフを連れてくる店舗が、私の知っている中でも多数あります。
他、出来る事といえば
- facebookの外国人の求職ページ利用
- 外国人の集まるコミュニティーや、サイト利用
- 留学生の就職を斡旋している地域の施設へ相談
など。なるべくは足を運んで、人を通じて縁ができる(手間はかかりますが)方法の方が、売り手市場で人が定着しない現状だからこそ、有効ではないかと感じています。
外国人労働者の受け入れ拡大が決定しました。
現在、飲食業、宿泊業で「接客」スタッフとして働ける外国人の在留資格→「資格外活動許可」者(家族滞在・就学・留学)・ワーキングホリデーなどの「特定活動」者・永住者・日本人の配偶者・永住者の配偶者・定住者。それ以外のビザでは「接客」のお仕事は出来ません。
2019年4月より新しい制度が施行されます。一定のルールのもとで外国人の就労を認める「特定技能」という新しい在留資格が新設されます。飲食業でいうと、調理、接客、店舗管理などの業務、宿泊業では、ホテルの受付や、接客、レストランでの給仕などの業務が対象だと考えられています。その他対象とされている業種ごとに可能な業務が4月の実施に向けて検討中です。
この在留資格を用した方が、人手不足解消のために外国人労働者として受け入れ拡大されていくことが見込まれます。
留学生ではないので、必ずしも、日本語の能力、習慣への理解が十分あるとは限りません。
ある程度の日常会話は求めれれていますが、実務経験や、学歴要件が現在わかる範囲では指定されていないようです。
手間をかける覚悟を持って、楽しんだ者勝ちです!
国の方向として、外国人労働者を増やしていくことは決まりました。
既に、外国人スタッフ研修のために準備する為のご相談、問い合わせなどもあったりするんです。
今後どのように外国人のスタッフとか関わるか。とても大事です。「わかるだろう。」「これだけしておけばいい」といった、手間を省くことばかりに集中した関わり方では人手不足の中で、人は定着しません。人が人を呼ぶのは、観光客も、働くスタッフも同じ。
外国人の働き手も含めた、お店作りについてこれから、どうしていきましょうか?!
2019年、観光客も、日本に住む外国人も増えていきます。今から何を準備していけばいいか、イメージしておいてもいいかも知れませんね。
記事を書いたのは私: