最近、特に大阪では飲食店、物販店のアルバイトと言えば、ベトナムの方が増えました。
一概に全員がそうと言う訳では無いのですが、「日本に来るビザを取る為に、自国で借金をして日本へ来て、働きながら借金返済を続けている人も多い。」と様々な店長さんから、そんな話を伺います。
私が、学生の頃。1990年代に出会った中国人の留学生たちは、ほとんどが日本に来る為に費やしたお金を返す為に頑張っている人たちばかりでした。留学ビザを取るために多額の借金をして、その借金を返すためにも、日本に残り就職できるように苦労していた人も印象に残っています。それが今では信じられないくらい国は豊かになって、より良い環境を選択する自由があるのが今の中国からの留学生たち。
すみません。常に周りに中国から来ている留学生や、観光客との接点があったので、「中国」と言う国の変化と照らし合わして、ここの所「豊かさ」を感じる機会が多くて。そして、豊かさを求めて、変わっていく過程は、時期や国は違えど同じではないか?と他の国を重ねることも度々で。。。。今日は、少し独り言シリーズです。
中国人観光客は2000年から
2000年9月から一部の地域の住民限定で日本旅行の団体観光ビザの発給が開始しました。
中国人の海外旅行は中国政府によって規制されています。海外旅行目的地(Approved Destination Status:ADS)として,中国 政府(国務院)の審査を受けて認められた国・地域に限定されています。日本では1980年代ごろから「シルクロードブーム」で中国へ旅行する日本人が多くなっていたので、同様に中国からも自由に旅行来れると思っていた人もいたようです。
実際に日本への個人旅行ができる個人観光ビザ(一部のエリア・まずは施行期間として)が発給開始されたのが2009年。それ以降、少しずつ条件が緩和されていき、今のような状況になっています。
中国から海外旅行に出やすい環境が整っていき、毎月「初めての日本」を迎える旅行者が増えていく中、インバウンドプロモーションに携わる方々も「中国」を軽視できないようになって来ました。
ないモノを求め、モノの飽和が起きたその先は・・・・
爆買い・爆体験・・・と「インバウンド=爆発的な消費をおこす」と位置づけ、「特別」だと身構えるのは、今後長い目で見ていくと、違ってくると思っています。
以前、こんな記事を紹介していました。
インバウンド向けの「コト消費」を考えてみる!
このブログでは、「流行る・売れる・そして、その先に残るものとは・・・」を考えました。
「中国」と言う国を通して見た場合。モノが無かった時代から、今モノが溢れている時代に変わり、その消費動向も変わって来ています。モノが飽和している状態で、その先に人が求めるものは・・・
日本と言う国に来た旅行者へ「買わせる」モノ推しの提案は、一時期のそれが「珍しいモノ」と感じられる期間は通用しても、長く続きません。
モノが溢れて、豊かになった時。結局は観光客であったとしても日本で生活している人と変わらず、『過ごす時間の中で求める価値』は同じになると思うばかりです。
留学生スタッフを抱える飲食店や物販店の店長さん達と昔のスタッフと今のスタッフの違いについて話をしながら、ふと感じたことを今日は残してみました。